POSTED/2010.12.10
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断熱材の危機
昨日に引き続き、現在進行中の現場です。
今日は壁、天井に断熱材を入れる作業です。
順調に工程が進んでいくので、ほっとしました。
と、いうのが、今は全国的に断熱材の定番であるグラスウールという材料が不足しており、当社でも止まっている物件もあります。
建材店や商社、知り合いの工務店、大工さんなどに聞いて在庫を分けてもらうようにしてだいぶ集まるようになりましたが、それでも小さい物件をまかなうくらい。
正規流通で通常通り入荷できる目処はまだ立っておりません。
この原因は、環境と経済活性化対策であった住宅版エコポイントの対象である断熱工事にあると言います。
・エコポイント対象となるためには通常より多くの断熱材が必要であること
・エコポイントの工事着工締め切りがもともと年末であったので、(既に1年延長が決定)駆け込み需要が急に増えたこと
・近年の住宅着工の激減により、メーカーが減産していたこと
などが挙げられるようですが、年末のこの時期に現場が止まるとお客様に大変迷惑をお掛けするので、気が気でありません。
それだけでなく、現場が止まることによって代金回収が延期となり、資金繰りに大きく影響が出ている会社もあるようです。
補助金制度はもちろん大歓迎ですし、品薄のメーカーを責めても始まりませんが、しわ寄せはエンドユーザーであったり、資力の比較的少ない施工店に来ますので、もう少し早い段階で調査、情報開示をしていてくれれば対策はあったのでは、と思ってしまいます。